院長・スタッフブログ

表面麻酔

otaaqua

 歯科医院に行く時に、一番最初に思い浮かぶことが「痛い」だと思います。
その痛みを少なくするように、必要な場合は麻酔をします。麻酔も注射ですので、結局最初はちょっと痛いです。
でも麻酔注射無しに大きいむし歯などを治療するのはとても考えられませんよね。

わたしは注射が大嫌いなので、患者さんの気持ちが本当に、本当によく分かります。
そこで、注射をする前にちょっとでも痛みを軽減しようと表面麻酔を使っています。

最近、ずっと使っていた表面麻酔が生産中止?になってしまって困っています。
もちろん色々なメーカーから薬は出ているのですが、使い慣れていないものを患者さんに使うのは失礼。
ですので、どれくらい「効く」のか、「味」はどうなのか、
効くまでの「時間」はどうなのか、スタッフみんなで試しています。

わたしも試しています。
あらためて気がついたのは、表面麻酔自体も刺激が強いということ。
子ども、とりわけ未就学児くらいの子たちに動かずに耐えろと言うのは厳しいですね。
注射は一瞬ですが、表面麻酔は数分置いておかないと効果が出ないのです。
大人でも気分悪いのに、子供にとっては負担が大きいですよね。
うまく表現ができませんが、ちょっとわさびなめちゃった、みたいな感じです。

でも表面麻酔無しに麻酔をするのはちょっと辛いですからね。
悩みます。
しかし、表面麻酔には保険でお金をいただくことができません。歯科では無料、サービスなんです。
注射の麻酔すら状況によってですが、ほとんどの場合でお金はいただけません。
これは歯科医師しか知らないことだと思いますが、すごいと思いませんか?
局所麻酔しても、歯科ではほとんどのケースでタダなんです。
お金を下さいとは思いませんが、せめて薬価と相殺くらいにはしてほしい。

だからこそ、表面麻酔で悩みます。
コスパがよくて、患者さんが一番楽に治療を受けられような薬を選ばなくては。

いい表面麻酔が見つかるまで、わたしの口の中はずっとビリビリしています。

↑横浜が好きで、よく行きます。
群馬県は海無し県なので、とっても惹かれる土地です。
今回行った時は十五夜がとてもきれいで、月が海に映えていました。

 

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